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3月トサミズキ

3月トサミズキ

春先の寒いころに咲かせる花は、春を待ち望む心と共に厳しい冬の季節を超えてようやく暖かい春が来る喜びを感じさせてくれる。
特に黄色の花は他の色の花より一段とぬくもりを感じさせてくれる。

トサミズキ、ヒュウガミズキ、ダンコウバイ、キブシ、サンシュユ、マンサク、ミツマタ等たくさんの樹の黄色い花が春の応援歌のように競ってしかし派手ではなくひっそりと咲く感じである。

トサミズキはマンサク科トサミズキ属の木で四国の土佐、高知県の蛇紋岩地帯に自生している。
花はへら状の5枚の花弁で小さな鐘を作り、7~8個連ねて垂れ下がる姿はかわいく、アメリカではゴールデンベル(goldenbell)金色の鐘と呼ばれている。

トサミズキの名前の由来は「土佐+水木」でトサ(土佐)は自生地の名前であり、ミズキはマンサクと同じく黄色い花をつけるので豊年満作を意味する「ミタスキ(満木)」が訛り「ミズキ」に。
また、葉の様子が葉脈も平行に走り、ミズキの仲間に似ているのでミズキに変化したと考えられる。
ミズキ科のミズキは樹液が多く、春先に枝を切ると水が滴り落ちるが、トサミズキは枝を切っても滴り落ちることはない。

ヒュウガミズキは花穂・葉ともトサミズキより小さく枝も細やかに分枝し、細小で姫ミズキとも言われる。
3~4月ごろトサミズキに続いて、葉に先駆けて浅黄色の少し小さな1~3個の花をつける。
黄色の花も、より淡く、枝の節々につける花は黄金の箒(ほうき)のようで美しく輝く。
自生地は石川、福井、京都、兵庫県の日本海側の岩地に分布している。

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